■7/17「神使轟く、激情の如く」ライブレポート
楽曲派ミクスチャーロックアイドル「神使轟く、激情の如く」によるワンマンライブ『自己都合主義メタモルフォーゼ』が、2018年7月17日に東京・渋谷WWW Xにて開催された。
本稿では、MC中も音を途切れさせず一本の完成された作品のように紡がれた、白熱のライブの模様をお届けする。
当日は連休明けの平日という日程にもかかわらず、会場には多くのファンが押し寄せた。ファンたちがライブが始まるのをフロア心待ちにしていると、会場に警報のようなSEが鳴り響く。こうして神激のワンマンライブは幕を開けた。
「帰る頃にはもっとデカい愛、その拳に掴ませてやるよ!」という、実久里ことのの熱い叫びから始まったライブは、「新世界エクソダス」からスタート!アンコールを含めて14曲の楽曲が披露されたステージは、1曲目からツーステ・ダンスで盛り上がり、たった今始まったとは思えないフロアの熱量をみせる。
フロアがタオルを振り回し盛り上がった「王道アンチテーゼ」が終わると、今回がはじめてのワンマンライブとなる新メンバー・涙染あまねのMCへ。神激入るまでのアイドル人生の中で感じた紆余曲折を告白しつつ、神激と出会えたことへの感謝を語り「神激が本当に大好きだー!」と心からの想いを会場に叫んだ。
あまねの心からの言葉を受け「風Zing!雷Zing!」「革命前夜」と続くロックナンバーに、止まることのない盛り上がりを魅せるファンたち。全力のガチ恋口上が鳴り響く会場は、まさに愛に満ち溢れていた。
次のMCを担当したのは魔城もも。病気療養に専念するために今回のワンマンを以て卒業する彼女は、ファンへのメッセージを読み上げる。
そんなしんみりとした雰囲気をぶち壊すべく、フロアは神激を代表するアンセム「宣戦布告」で再び燃え上がる。曲中にある準備体操のコーナーでは「ももちゃんに愛を伝えるための準備体操」と銘打ち、会場中から推しジャンやももちゃんコールが!そして、この曲の代名詞ともなったサークルは、フロアに何重にも作られ、会場中の想いが1つになった叫びが繰り広げられた。
続いて披露された「奇天烈ReアイリスTo」では、曲中に「この5人と作る最高は今日だけだから、ラストまで盛り上がってこうぜ!」とことのが叫ぶ。卒業するももとおくる最高のステージは、今日で最後。そんな想いで紡がれるステージは、愛をテーマにした切ない楽曲たちが続くコーナーへと移り変わり、一旦クールダウン。
心温なぎさによる、アイドルとオタクの出会いと別れについての切ないMCから繋がるのは、アイドル活動の裏に隠された愛を語る楽曲『アイドル恋備忘録』。
曲のバトンは、切ない三角関係をテーマにした『Rainy』へと繋がれ、2人で語り合うような仕草が特徴的なこの楽曲のサビでは、今回で卒業となるももがフィーチャーされた演出が披露され、ファンたちがステージを見入っていた。
そしてライブは、「神激戦隊 捨て身ヒロイン」という寸劇パートを挟み、後半戦に突入。『捨て身ヒロイン』『さよならネガティブ』と、前のコーナーとは打って変わって、アップテンポなビートの曲が続き、会場のボルテージは最高潮へ!
ファンに対し「覚悟を持って来たんだよな!」と生牡蠣いもこが煽りを入れると、フロアも新曲『自己都合主義メタモルフォーゼ』に全力で応える。間奏に用意された「無限ツーステップゾーン」は「限界を超えろ!」と言わんばかりにループされ、フロアもステージも全力のツーステップを披露した。
ラストの曲は『G.O.D』。この楽曲では恒例のメンバーごとのコールを叫ぶ場面では、それぞれの推したちがフロアから最高のアピールを。「あなたがいなきゃこの景色、今もない」という楽曲の歌詞の通り、ステージとフロアが呼応し、ライブを作り上げている景色がそこにはあった。そして本編が終わりアンコールへ。
アンコールの1曲目には『暁光センチメンタル』を披露。切なく美しい旋律のメロディアスな楽曲を、ファンたちは聞き入っていた。
ラストのMCを務めたのはことの。ファンたち「結成して1年行ってないグループでWWW Xワンマンが成功できたのは、みんなおかげです。」と感謝の言葉を届けた。超スピードでの成長を続ける神激。やはり何度も挫けそうになったそうだ。しかし、それでも彼女たちは走り続ける。そんな彼女たちが、立ち止まらないという気持ちを込めて披露するラストナンバーは『宣戦布告』。
「共に歌えばどんな壁だって壊せる!」という叫びから始まったラストナンバーでは、曲間にもメンバーからの魂の叫びが。そして、「ももさんに最高のサークルを見せてください!」という声に答え、フロアは今日一の盛り上がりへ。ラストには、一体となった会場の叫びが鳴り響き、白熱のライブは幕を閉じた。
文:松本 翼
写真:山口 賢人、鈴木 麻実
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